病気や事故により脳が損傷を受けた場合、話す・理解する・考える・覚える・判断する・予測するなどの、人が社会生活を営む上で重要な認知機能の障がいが起こることがあります。ご本人自身も障がいに気付きにくいため、今までと同じように生活が出来ない、家族・周囲の人たちとうまく付き合えないといった状況が生じ、学業や仕事、日常生活に支障をきたしてしまう障がいになります。
当院では、高次脳機能障がいに対して詳細な評価を行い、障害された能力だけでなく、保たれている部分を把握し、専門職種でリハビリテーションの方針や訓練方法を決定していきます。リハビリテーションでは、機能訓練(障がいになっている能力そのものを訓練し、能力改善・向上を目指す)だけではなく、代償手段の獲得(保たれている能力を有効に活用できる方法を身につける)や環境調整(生活しやすい環境や周囲の関わり方を検討・調整する)を行います。
また、自動車運転再開にむけた評価や訓練、職場復帰に対する訓練も積極的に行っております。