高次脳機能障がいのリハビリ

HIGHER BRAIN DYSFUNCTION TRAINING

高次脳機能障がいについて

病気や事故により脳が損傷を受けた場合、話す・理解する・考える・覚える・判断する・予測するなどの、人が社会生活を営む上で重要な認知機能の障がいが起こることがあります。ご本人自身も障がいに気付きにくいため、今までと同じように生活が出来ない、家族・周囲の人たちとうまく付き合えないといった状況が生じ、学業や仕事、日常生活に支障をきたしてしまう障がいになります。

高次脳障がいイラスト

さくらの丘の高次脳機能障がいリハビリ

当院では、高次脳機能障がいに対して詳細な評価を行い、障害された能力だけでなく、保たれている部分を把握し、専門職種でリハビリテーションの方針や訓練方法を決定していきます。リハビリテーションでは、機能訓練(障がいになっている能力そのものを訓練し、能力改善・向上を目指す)だけではなく、代償手段の獲得(保たれている能力を有効に活用できる方法を身につける)や環境調整(生活しやすい環境や周囲の関わり方を検討・調整する)を行います。
また、自動車運転再開にむけた評価や訓練、職場復帰に対する訓練も積極的に行っております。

機能訓練
  • 多くの記号の中から指定した記号を見つける注意訓練
注意訓練写真
  • 数字や記号を覚える記憶訓練
記憶訓練写真
代償手段の獲得
  • アラームを使用してスケジュールの管理を行う
スケジュール管理訓練写真
  • コミュニケーションノートや意志伝達装置を使って、相手とコミュニケーションを図る
コミュニケーション訓練写真
環境調整
  • 注意がそれないように、静かな場所で話をする
  • 必要なものを置く場所を決めておく
環境調整写真
自動車運転再開
評価・訓練
自動車運転には高度な脳の働きが必要であり、「すばやく」「同時に」といった処理が必要です。
日常生活では問題なく過ごしている高次脳機能障がいの方でも、運転となると、問題が生じることがあります。例えば、判断が遅れることでブレーキ操作が遅れる、注意障がいにより左側から来る車に気づけない、道路標識を見落とすなどです。
また、このような症状の認識不足により、「自分は大丈夫」「病前と変わらず出来ている」と思い、十分な危機感のないまま運転をおこなってしまうことがあります。高次脳機能障がいの方の運転再開にあたり、リハビリでは細かく評価を行い、結果に応じて必要な訓練を行っていきます。自動車運転評価訓練写真最終的には、地域の自動車学校と連携をとり、場内・路上で実車評価を行い、総合的に判断を行います。自動車運転評価訓練写真
職場復帰訓練
高次脳機能障がいとなった方が、就職・復職して仕事を始めると、職場で様々な問題が起こることがあります。例えば、仕事を覚えられない、段取りよく仕事が進められない、臨機応変に対応することが難しくなることがあります。リハビリでは、仕事の特性に応じた様々な評価を行い、仕事内容や通勤手段を考慮しプログラムを立案していきます。プログラムとして、勤務時間に対応する体力向上のための訓練や、パソコン作業、事務作業に加え、計画性を必要とする作業などを行います。また様々な作業を通じて、ご自身の高次脳機能障がいがどのように影響するのか認識を深めてもらい、「苦手になっていること」に対して、代償手段や環境調整などの対応方法を身につける訓練を行っていきます。必要に応じて職場との調整を行い、アドバイスなども行っていき、復職後も定期的にフォローアップしていきます。
  • 1.PC事務作業訓練(一例)

    行う作業の書き出し

    訓練開始写真
  • 2.作成資料の選択

    必要な資料をファイルから選択

    資料選択写真
  • 3.選択資料の作成

    表計算ソフトを利用して見積書の作成

    PC作業中写真
  • 4.作成データの印刷

    作成後、印刷データを印刷機(プリンタ)に送信し取りに行く

    印刷作業写真
  • 5.印刷データの確認

    印刷したものが正しく作成出来ているか確認

    印刷物の確認写真
  • 6.作業の振り返り

    フィードバックを行い、上手くいかなかった箇所を確認。
    作業が難しい場合、代わりとなる手段などの対応方法を支援

    連絡イラスト